不倫問題に直面すると、
法的な手続きや不安がつきものです。
特に、示談書だけでは安心できないという方も
多いでしょう。
そこで、今回は全4回に分けて、
公正証書に関する知識を詳しくお伝えします。
1回目では「公正証書にする3つの理由」
2回目は「公正証書を作成する手順」
3回目は「交付送達の手続き」
そして最終回では「注意点とまとめ」をお届けします。
あなたの権利を守るための重要なステップを、
ぜひ参考にしてください。
公正証書で、確実に守られる安心を
不倫の問題が起きたとき、
気持ちの整理をつけるだけでも大変なのに、
慰謝料をどうするかという
法的な問題もありますよね。
不倫相手やパートナーと示談書を作って
慰謝料を決めたとしても、
「ちゃんと支払ってくれるの?」
という不安は残るかもしれません。
そんなとき、示談書を
「公正証書」にすることで、
万一の支払いトラブルも防ぐことができます。
今回は、公正証書がどれだけ安心できるものか、
分かりやすく説明していきます。
公正証書って何?
公正証書というのは、
専門の法律家である「公証人」が、
法的に有効な形で書いてくれる書類です。
この公正証書があると、
もし相手が慰謝料を
支払わなかったときでも、
裁判をしなくても強制的に
お金を取り立てることができるようになるんです。
簡単に言うと、公正証書は
「相手がお金の支払いの約束を破ったら、
あなたがしっかり守られる」
というとても強いお守りのようなものです。
公正証書にする3つの理由
1. 強制的に支払わせる力がある
公正証書があると、
相手が慰謝料を支払わなかった場合、
裁判をせずに給料や財産を
差し押さえることができます。
これを「強制執行」といいます。
この力のおかげで、
面倒な裁判を避けることができ、
あなたの不安も減ります。
2. 証拠として非常に強力
公正証書は、法律のプロが立ち会って
作成するので、個人間で書いた示談書より
信頼できる書類です。
万が一トラブルが起きても、
この公正証書があれば、
法的にあなたを守りやすくなります。
3. 相手にプレッシャーを与えられる
公正証書には、
「支払いを怠ったら財産を差し押さえられる」
という条項(強制執行認諾条項)が入ります。
これを相手が理解することで、
「慰謝料をちゃんと支払わないと大変なことになる」
とプレッシャーを感じてもらえます。
分割払いなどの場合は特に、
きちんと支払ってもらえる効果が
期待できますよ。