夫の不倫がわかったとき、
「全部、本当のことを話してほしい」と思う。
でも、本当のことを知るって、結構残酷です。
知らなかったホテルの名前。
二人で行った場所。
相手に送っていた言葉。
自分には言わなかったこと。
一度知ってしまったら、
知らなかった自分には戻れません。
だからといって、聞かなければいいのかというと、そう簡単でもない。
「まだ隠してることがあるんじゃない?」
「私が知らないだけで、もっと何かあったんじゃない?」
知らないことが、想像になって自分を苦しめることもあるからです。
じゃあ、どこまで聞けばいいのか。
私は、全部聞くか、何も聞かないかではなく、
「その事実を知ることは、これからの私に必要なのか」
で考えてみてほしいと思っています。
不倫について、知っておいた方がいいこと。
そして、知らなくてもいいこと。
今回は、その境目について考えてみたいと思います。
なぜ、傷つくとわかっているのに聞きたくなるの?
不倫について聞けば、傷つく。
それは自分でもわかっているのに、どうしても聞きたくなる。
「いつからだったの?」
「何回会ったの?」
「私に嘘をついていた日はいつ?」
「まだ隠していることはない?」
一つ答えを聞くと、そこからまた新しい疑問が出てくることもあります。
でも、これは単に「不倫相手のことを知りたい」だけではないと思うんです。
信じていた人に嘘をつかれていたとわかった瞬間、
自分が今まで信じていたものまで、わからなくなってしまう。
「あの日、仕事だと言っていたのも嘘だった?」
「あの旅行のときには、もう不倫していた?」
「あの頃、私に優しかったのは何だったの?」
過去までさかのぼって、確かめたくなる。
そして、どこまでが本当で、どこからが嘘だったのかを知れば、少し安心できるような気がする。
だから、何度も聞いてしまうことがあります。
知りたいのは、不倫の詳細だけじゃない。
自分が信じていたものの中で、何が本当だったのかを確かめたいんだと思います。
これからの自分に必要なことは、聞いていい
不倫について聞きたいことが浮かんだとき、一度考えてみてほしいことがあります。
「この答えを知ることは、これからの私に必要?」
たとえば、
「いつから不倫していたのか」
「今も関係は続いているのか」
「相手は誰なのか」
「どのくらいの期間、どんな関係だったのか」
こうしたことは、これから夫婦をやり直すのか、離婚するのか、不倫相手への慰謝料請求を考えるのかによって、確認しておく意味があります。
一方で、
「どんなことをしたの?」
「相手にどんな言葉を言ったの?」
「私とどっちがよかった?」
どうしても知りたくなることもあります。
でも、その答えを知ったことで、言葉や場面が頭から離れなくなってしまうこともあります。
だから聞く前に、一度だけ、
「これを知ったら、私は何がわかるんだろう?」
と考えてみる。
これからを決めるために必要なら、聞いていい。
でも、知ることで自分をもっと苦しめてしまいそうなら、
「今は聞かない」という選択もあります。
自分を守るために、知らないことを残しておく。
それも、自分で選んでいいことだと思います。
それでも、どうしても知りたいこともある
「これを聞いても、これからのことを決める材料にはならない」
そうわかっていても、どうしても知りたいことはあります。
知らない方が自分のためかもしれない。
それでも、知らないままでいる方が苦しい。
だから、「必要のないことは聞かない方がいい」と簡単には言えません。
聞いて傷つくこともある。
でも、聞かなかったことで想像が膨らみ、もっと苦しくなることもあります。
そんなときは、
「傷つくかもしれない。それでも私は知りたい?」
と、一度だけ自分に問いかけてみる。
それでも知りたいなら、聞いていい。
そして迷うなら、今すぐ聞かなくてもいい。
少し時間を置いてから、もう一度考えることもできます。

